「隣り」

誰かとの温もりを感じる時、心臓の鼓動は時間と同じように時を刻むのかと錯覚する。

そして無限に広がる草原が有限なソファーの広さに叶わないと知る。

君が眠りについてしまうと共に朝を迎えられるのか不安を感じる。

未来を想像できる相手が運命だと思ってた。

でも気づけば今、君といる。

お先真っ暗で、どんな人生を歩むのか分からないけど、君と今を過ごしたい。

声が出せなくなって、目も見えなくなる。

いずれは耳も聞こえなくなる。

君の温もりも触感も感じなくなる時が来るはず。

でもそれはきっと妄想と結果に過ぎない。

忘れる頃に思い出せば良い。

約束の地はいつまでも僕らを忘れないから。